====== オラクル ====== ===== Qubic オラクル (Oracle) の仕組みと重要性 =====  Qubic におけるオラクルは、ブロックチェーンの「目」と「耳」の役割を果たします。  これにより、[[tag/スマートコントラクト]]は現実世界のイベント(価格変動、スポーツの結果、気象データなど)に反応して自動実行することが可能になります。 ---- ===== 1. Qubic オラクルの 3 層構造 =====  Qubic のオラクルシステムは、信頼性と効率を最大化するために以下の 3 つのレイヤーで構成されています。 * **Qubic コアノード (Core Nodes):** * [[tag/スマートコントラクト]]が実行される場所です。オラクルに対してデータを要求し、検証された結果を受け取ります。 * **[[tag/オラクルマシン]] (Oracle Machines):** * コアノードと外部世界を繋ぐミドルウェア層です。リクエストのルーティング、データの標準化、一時的なキャッシュ(保存)を担当します。 * **外部オラクルサービス (External Services):** * CoinGecko などの API プロバイダーです。実際の生データ(例:BTC の価格)を提供します。 {{/tag/column/pasted/20260121-085333.png}} ---- ===== 2. データの検証プロセス (Quorum による合意) =====  Qubic の[[tag/オラクル]]が他のプロジェクトと異なる点は、**676 台の [[tag/Computor]] による厳格な検証プロセス**にあります。 * **クエリ送信:** * コントラクトが特定のデータを要求。 * **データ取得:** * [[tag/オラクルマシン]]を介して外部からデータを取得。 * **コミット (Commit):** * 各 [[tag/Computor]] が取得したデータに対して「このデータが正しい」というハッシュを生成し、ネットワークに提出。 * **公開 (Reveal):** * [[tag/クォーラム]](451 台以上の合意)に達した場合のみ、データの内容が公開される。 * **確定:** * 検証済みのデータとしてオンチェーンに記録され、コントラクトが実行される。  このプロセスにより、特定のプロバイダーやノードが不正なデータを流し込むリスクを極限まで抑えています。 ---- ===== 3. 経済モデル:デフレを促進する手数料 =====  オラクルの利用には手数料が発生しますが、この設計も Qubic の[[tag/トークノミクス]]において重要な役割を担っています。 * **手数料の焼却 (Burn):** * オラクルへのクエリ手数料は、誰の報酬にもならず、**永久に[[tag/バーン]](焼却)**されます。 * **[[tag/デフレ]]圧力:** * [[tag/スマートコントラクト]]の普及とオラクル利用の増加に伴い、流通する $QUBIC の供給量が減少する仕組みになっています。 * **スパム防止:** * 手数料を課すことで、ネットワークに対する無意味なデータ要求攻撃を防ぎます。 ---- ===== 4. 主なユースケース =====  オラクルが実装されることで、Qubic 上で以下のような高度なアプリケーションが構築可能になります。 ^ 分野 ^ 具体的な活用案 ^ | **DeFi** | 正確な価格フィードによるレンディングや分散型取引所 (DEX) | | **予測市場** | スポーツの結果や選挙結果に基づいた自動清算 | | **保険** | 天候データ(台風や干ばつ)に基づいたパラメトリック保険の自動支払い | | **実物資産 (RWA)** | 不動産や金などの現実価格と連動したトークン管理 | ---- ===== 5. 現在の状況 (2026年1月21日 Ep.196 時点) ===== * **テストフェーズ:** * 現在メインネットでの最終テスト段階にあります。 * **直近の動向:** * 2026年1月20日に、EFI(ファームウェア)レベルの安定性を確保するため、テスト期間の延長が発表されました(([[/tag/news/260120_oracle_machine_delay]]))。 * これは、長期的な信頼性を最優先する Qubic チームの「安定性重視」の姿勢を反映したものです。 ---- ===== 関連項目 ===== {{topic>オラクル }} {{tag>オラクル オラクルマシン }}