====== ラグプル ====== ===== ラグプル (Rug Pull) 解説 =====  **ラグプル**とは、直訳すると「足元の絨毯(ラグ Rug )を引き抜く(Pull)」という意味で、暗号資産プロジェクトの開発者や運営者が、流動性プールから資金を突然引き抜き、投資家を置き去りにして逃亡する詐欺行為を指します。 ---- ===== 1. 一般的なラグプルの仕組み =====  ラグプルは主に分散型取引所(DEX)の仕組みを悪用して行われます。 * **トークンの作成と宣伝:** * 魅力的なプロジェクトを装い、独自のトークンを発行。SNS等で期待感を煽り、投資家を集める。 * **流動性の供給:** * 運営者がDEX(QSwap等)にトークンと対になる資産(QUBIC等)を供給し、売買可能な状態にする。 * **出口戦略:** * 投資家が買い支えてトークン価格が上昇し、プール内の対価資産(QUBIC等)が十分に貯まったところで、運営者が**「流動性を一気に引き抜く」**あるいは**「大量のトークンを売却」**する。 * **崩壊:** * 流動性が失われたトークンは売却不可能となり、価格はほぼゼロ(無価値)になる。 ===== 2. ラグプルの主な種類 ===== ^ 種類 ^ 特徴 ^ | **流動性引き抜き** | プール内の交換用資産をすべて持ち去る。最も一般的。 | | **ダンプ (Dumping)** | 運営が保有する大量のトークンを市場に投げ売りする。 | | **ハニーポット** | スマートコントラクトに制限をかけ、購入はできるが「売却できない」ようにする。 | ===== 3. レッドフラグ:ラグプルを見分けるポイント ===== * **流動性がロックされていない:** * 運営者がいつでも流動性を引き出せる状態にある。 * **特定のウォレットへの集中:** * 供給量の大部分を運営者や特定の数名が保持している。 * **匿名チーム:** * 開発者の素性が不明で、責任の所在が曖昧。 ---- ===== 4. 特殊なケース:「戦略的・防衛的ラグ」 =====  [[.news:260125-garth-in-trouble|2026年1月の $GARTH 事件]]で見られたように、例外的に[[.news:260127-garth-intentionally-rugged-order-book|正当な理由で行われる「ラグ」]]も存在します。 * **目的:** * **「ハッカーへの現金化ルートの遮断」**。 * **手法:** * ハッカーが盗んだ大量のトークンを市場に投げ売る前に、運営が先んじて流動性を引き抜くことで、ハッカーの出口(換金先)を物理的に消滅させる。 * **対応:** * 悪意のラグと異なり、運営が**「巻き込まれたユーザーへの返金」**を約束し、新トークンへの移行(スナップショット)を前提とする場合、これはプロジェクト存続のための「焦土作戦」として機能します。 ---- ===== Related Articles ===== {{topic>ラグプル }} {{tag>ラグプル セキュリティ }}