====== Qubic の統治構造:Computor とマイニングの関係性 ======  Qubic において、意思決定権(議決権)を持つのは 676 台の **[[tag/Computor]]** です。これらは [[tag/Core]] ソフトウェアを実行するノードであり、一般的な「マイナー」とは役割が異なります。しかし、誰が [[tag/Computor]] になるかを決めるのは、[[tag/マイニング]]([[tag/uPoW]])の結果です。 ---- ===== 1. Computor とマイナーの役割分担 =====  Qubic ネットワークは、主に二つの異なる役割によって支えられています。 ^ 役割 ^ 実行ソフトウェア ^ 主な任務 ^ | **[[tag/Computor]] (676台)** | **Qubic Core** | トランザクションの承認、スマートコントラクトの実行、投票(議決権の行使)。 | | **Miner (不特定多数)** | **Mining Client** | 有用な仕事([[tag/uPoW]] / AI学習等)の実行。[[tag/Computor]] に計算力を提供。 | ---- ===== 2. 議決権の「源泉」としてのマイニング =====  なぜ[[tag/プロポーザル]](提案)と[[tag/マイニング]]が関係しているのか。それは、**[[tag/Computor]] の座が「マイニングスコア」によって奪い合われるため**です。 * **Computor の選出:** * 毎[[tag/エポック]](約1週間)、全マイナーの計算成果が各 Candidate(Computor 候補ノード)に集計されます。 * **ランキング制:** * その集計スコアに基づき、最も効率的に「有用な仕事」をこなした上位 676 ノードが、次のエポックの **[[tag/Computor]]** として選ばれます。 * **投票権の付与:** * **選ばれた 676 台の [[tag/Computor]] だけが、[[tag/プロポーザル]]に対する一票を手にします。** > **ポイント:** \\  マイナー自身が投票するのではなく、**「マイニングによって圧倒的な成果を出し、Computor の座を勝ち取ったノードの運営者」**が投票権を持ちます。 ---- ===== 3. プロポーザルがエコシステムを循環させる理由 =====  この仕組みにより、Qubic の[[tag/ガバナンス]]は常に「現場の計算能力」に裏打ちされます。 * **インセンティブの一致:** * [[tag/Computor]] は、自分たちの計算基盤([[tag/マイニング]]環境)をより良くする提案に投票します。 * **実力による統治:** * マイニング競争に負けた [[tag/Computor]] は即座に議決権を失います。 * これにより、常に「現在進行形でネットワークに最も貢献している者」が未来を決定します。 {{.:pasted:20260123-214934.png}} ---- ===== 結論:なぜこの分離が重要か? =====  「Core を動かす者(統治)」と「計算力を提供する者(労働)」が分離しつつも、**「労働の成果(マイニング)」が「統治の権利(議決権)」を決める**という構造こそが、Qubic のメリットクラシー(実力主義)の本質です。  これにより、[[tag/PoS]](保有量による支配)のような停滞を防ぎ、常に進化し続けるネットワークが維持されます。 ---- ===== Related Articles ===== {{topic>プロポーザル }} {{tag>column ガバナンス 投票 マイニング プロポーザル }}