====== uPoW ====== ===== Qubic uPoW (Useful Proof of Work) の概要 ===== uPoW は、従来の Proof of Work ([[tag/PoW]]) の「計算資源の浪費」という課題を解決し、**「ネットワークのセキュリティ維持」と「実社会への価値提供」を同時に実現**する画期的な仕組みです。 ===== 1. 核心的なコンセプト:計算の有効活用 ===== ビットコインなどの PoW では、マイナーは報酬を得るために「意味のない計算(ハッシュ値探し)」を行いますが、uPoW ではその計算力を**AI(人工知能)のトレーニング**などの実用的なタスクに振り向けます。 * **無駄なエネルギーを価値へ:** 計算資源がネットワークの維持だけでなく、高度な計算処理(Neuraxon 等)に直接利用されます。 * **計算と知能の融合:** マイニングの競争そのものが、分散型AIの進化を加速させるエンジンとなります。 ===== 2. パフォーマンスベースの権威 (Ranking System) ===== Qubic では、誰でもコンセンサスに参加できるわけではなく、**上位 676 名のマイナー(Computor)**のみがクォーラム(合意形成グループ)を構成します。 * **実力主義:** クォーラムへの参加資格は、ステーキング量(資本)ではなく、過去のエポックにおける**計算パフォーマンス(実績)**によって決まります。 * **継続的な検証:** 性能が低下したり不正な出力を出したりした Computor は、即座にランキングから脱落し、待機中の優れたマイナーと入れ替わります。 ===== 3. 決定論的ファイナリティ (Determinism) ===== uPoW は、すべての Computor が**ビット単位で同一の計算結果**を出すことを要求します。 * **曖昧さの排除:** 「確率的な合意」ではなく「100%の同一性」を求めるため、AI学習のような厳密な計算プロセスを分散環境で実行可能です。 * **即時確定:** クォーラムが合意した瞬間、そのティック(Tick)は確定し、再編成(Reorg)は起こりません。 ===== 4. エコシステムへのメリット ===== * **手数料無料:** 計算コストはマイニング報酬と計算需要によって相殺されるため、ユーザーは手数料無料でトランザクションやスマートコントラクトを実行できます。 * **デフレモデル:** 外部の計算需要(AIトレーニング等)によって支払われた費用はトークンのバーン(焼却)に回され、エコシステム全体の価値を高めます。 ---- **結論:** uPoW は、マイニングを**「エネルギーの消費」から「知能の生産」へと昇華**させた、Qubic 独自の次世代コンセンサスモデルです。 ---- {{topic>uPoW }} {{tag>uPoW pow }}