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アイドルタイム

Qubicのマイニングにおける「アイドルタイム(待機時間)」の理由

QubicのUseful Proof of Work(uPoW)では、マイナーがAIトレーニング(AIGarthのニューラルネットワーク訓練)に計算力を提供しますが、約50%の時間が「アイドルタイム」として発生します。これはGPU(またはCPU)を休ませるためではなく、システム設計の必然的な特性です。

アイドルタイムの主な理由(公式公表内容)

Qubicのマイニングは「連続的な計算サイクル」で動きます:

  1. トレーニングサイクル間:マイナーはAIのトレーニングタスクを処理しますが、サイクルが終了すると次のタスクが割り当てられるまで待機状態になります。
  2. 結果:約50%のダウンタイムが発生し、マイナーの計算リソースが一時的に遊休化。
  3. 週次エポック変更:毎週のエポック(Epoch)リセット時に約1時間のダウンタイムが発生(RAMベースのベアメタル運用が原因)。将来的にはシームレス化予定。

これらのアイドルタイムは、Qubicの分散型AI訓練の性質上避けられないもので、GPUの過熱防止や休憩のためではなく、計算タスクの非連続性によるものです。

アイドルタイムの活用法(セキュリティ・エクスポートの基盤)

Qubicはこれを「無駄」にせず、積極的に活用

  1. Monero(XMR)マイニング:アイドル中にCPU/GPUをMoneroのPoWマイニングに振り向け、日次$8,000以上の収益を生成(2025年5月時点)。
  2. 経済ループ:Monero報酬を売却 → QUBICトークンを市場で購入 → バーン(焼却)して供給を減らし、価格を押し上げる。
  3. インセンティブ:アイドル参加マイナーにQUBIC報酬をボーナス配分(CPU優遇)。

これにより、アイドルタイムが「セキュリティのエクスポート」の源泉に:Moneroのハッシュレートを一時的に10-50%支配し、寡占を薄めて分散化を促進(悪意なしのデモとして)。

公表状況

- 公式ブログ(qubic.org):2025年6月の記事「QUBIC Mining Evolution」で詳細に説明。「Roughly 50% of the time, miners are idle between training cycles」と明記。 - Reddit/コミュニティ:r/Qubicやr/CryptoMarketsで議論活発。「効率的なリソース活用」として肯定的評価が多いが、透明性不足の懸念も。 - 創設者(@AvdiuSazan):X(Twitter)で「これはuPoWのProof of Concept。アイドルをMoneroで実世界価値を生む」と公言。

まとめ

QubicのアイドルタイムはAI訓練のサイクル性から生じるもので、GPU休憩のためではありません。むしろMoneroマイニングで収益化し、トークンバーンとセキュリティ・エクスポートを実現する天才的な設計です。将来的にエポック変更のシームレス化でさらに効率化予定。