ユーザ用ツール

サイト用ツール


tag:ポストモーテム

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
tag:ポストモーテム [2026/01/31 03:03] – ["事件" Related Articles] d.azumatag:ポストモーテム [2026/01/31 03:06] (現在) d.azuma
行 1: 行 1:
 ====== ポストモーテム ====== ====== ポストモーテム ======
 +
 +===== ポストモーテム(Post-mortem)の概要 =====
 +
 + ポストモーテムは、重大なインシデントやプロジェクトの終了後に行われる**振り返りの記録**です。
 +
 + その目的は、誰かを責めることではなく、「システムやプロセスのどこに弱点があったのか」を特定し、学習することにあります。
 +
 +
 +
 +===== 1. ポストモーテムの主要構成要素 =====
 +
 + 効果的なポストモーテム報告書には、通常以下のセクションが含まれます。
 +
 +  * **インシデント概要 (Incident Summary):** 
 +    * 何が起きたのか、どの程度の深刻度だったのかを簡潔にまとめます。
 +
 +  * **影響範囲 (Impact):** 
 +    * ユーザー数、サービス停止時間、損失したデータなど、具体的な影響を記載します。
 +
 +  * **タイムライン (Timeline):** 
 +    * 発生から検知、対応、解決までの出来事を時系列で記録します。
 +
 +  * **根本原因 (Root Cause):** 
 +    * 「なぜ」を繰り返す(5 Whys)などの手法を用い、表面的なミスではなく、その背後にあるシステム上の問題を特定します。
 +
 +  * **アクションアイテム (Action Items):** 
 +    * 再発を防止するための具体的で期限のあるタスクを定義します。
 +
 +  * **教訓 (Lessons Learned):** 
 +    * うまくいった点、改善が必要な点を抽出します。
 +
 +===== 2. 「非難なし(Blameless)」の文化 =====
 +
 + ポストモーテムにおいて最も重要なのは、**心理的安全性**を確保することです。
 +
 +> 「インシデントは、個人が悪いのではなく、個人がミスを犯すことを許容してしまったシステムに問題がある」と捉えます。
 +
 +  * **目的:** 
 +    * 失敗を隠さず報告できる文化を築き、組織全体の回復力(レジリエンス)を高めること。
 +
 +  * **方法:** 
 +    * 質問を「誰が(Who)」ではなく「何が(What)」「どのように(How)」という視点に変えて分析します。
 +
 +
 +
 +===== 3. ポストモーテムを実施するメリット =====
 +
 +^ メリット ^ 内容 ^
 +| **信頼の回復** | ユーザーに対して透明性のある報告を行うことで、信頼関係を再構築できる。 |
 +| **レジリエンスの向上** | 同じ失敗を繰り返さないための具体的なガードレール(自動テスト、監視の強化など)が整備される。 |
 +| **ナレッジの共有** | 特定の担当者だけでなく、チーム全体で技術的な知見を共有できる。 |
 +
 +===== 4. 実施のトリガー =====
 +
 + 以下のような状況が発生した場合、ポストモーテムを作成することが推奨されます。
 +
 +  - ユーザーに影響を与えるダウンタイムやサービスの劣化。
 +  - データの損失。
 +  - 監視システムの不備によるインシデント検知の遅れ。
 +  - 手動による緊急介入が必要だったケース。
 +
  
 ===== "ポストモーテム" Related Articles ===== ===== "ポストモーテム" Related Articles =====
tag/ポストモーテム.1769828635.txt.gz · 最終更新: by d.azuma