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エポック報酬

Qubic ネットワークにおけるエポック報酬

概要

Qubicは、AI駆動アプリケーションのためのスケーラブルなネットワークとして設計されたブロックチェーン技術です。Qubicのネットワークでは、時間単位として「エポック」という概念が用いられます。エポックは、ネットワークの運用サイクルを区切る期間(7日間)であり、この期間ごとに報酬が分配される仕組みが組み込まれています。

エポック報酬は、主にネットワーク参加者(Computorsマイナー、ステーカーなど)に対するインセンティブとして機能します。これにより、ネットワークのセキュリティと安定性が維持されます。報酬は、Qubicのネイティブトークンである $QUBIC で支払われ、ステーキングやスマートコントラクト(例: QBond、Nostromo、Qearn、qMine)を通じて得ることが可能です。

この記事では、Qubicのエポック報酬の仕組み、計算方法、関連するCLIコマンドについて説明します。情報はQubicの公式ドキュメント(Whitepaper、qubic-cliヘルプ)および最新のウェブ情報に基づいています。

エポックの定義

Qubicのネットワークは、ティック(最小時間単位)で進みます。エポックはこれらのティックをまとめたもので、以下のような特徴があります:

  • エポックは7日間ごとに更新され、各エポックごとに新しいマイニングシードやソリューション閾値が設定されます。
  • ネットワークのシステム情報(-getsysteminfoコマンドで確認可能)には、現在のエポック番号、初期ティック、ランダムマイニングシードが含まれます。
  • エポックは、Computors(計算ノード)の選出や報酬分配の基準となります。

Whitepaperによると、QubicのネットワークはQuorumベースのコンセンサスを採用しており、エポックごとに報酬が計算・分配されます。報酬の総額はネットワークの活動量やステーク量によって変動します。

報酬の仕組み

Qubicのエポック報酬は、主に以下のカテゴリで分配されます:

  • Computors報酬: ネットワークの計算タスク(AI関連処理など)を実行するノードに対する報酬。各エポックで1兆$QUBICが生成され、主にComputorsに分配されます。 Quorumティック(-getquorumtickコマンドで確認)で投票され、合意された結果に基づきます。Computorsは95%以上のアップタイムでフル報酬を得られます。
  • マイニング報酬: カスタムマイニング(uPOW)でXMR(Monero)やXTM(Tari)などの報酬を得られます。例えば、エポック175では737 XMRと600万XTMが生成され、$206,794相当の価値がありました。 これらの報酬は$QUBICのバーンやマイナーへのボーナスに使用され、ネットワークのフライホイールを強化します。
  • ステーキング報酬:
    • QBond: QUをステークすると、MBNDトークン(例: MBNDxxx)が発行され、エポックごとにAPY(年利)が適用されます。ステーク量は100万QU単位で、APYはエポックごとの総ステーク量とステーカー数によって決定。
    • QEarn: QUをロックすると、エポックごとのボーナスプールから報酬が分配されます。総ロック量とエポックボーナスに基づきます。
    • qMine: $qMineトークンを保有すると、エポックごとに$QUBIC報酬を得られます。エポック178以降、約70億$QUBICが分配されています。
    • Nostromo: エポック収益(epoch revenue)がプールされ、登録者やプロジェクトに分配されます(-nostromogetstatsコマンドで確認)。
    • その他 (例: QCAP, Garth): Qcap保有者にはエポックごとに$QUBICが分配され、GARTHではMercy ListやLP報酬で週次収入を得られます。
  • その他の報酬: スマートコントラクト(例: QUTLQSwap (SC))での手数料やバーン報酬が間接的にエポックに影響を与えます。エポックごとの総報酬は固定ですが、貢献度で分配されます。

報酬の計算例:

  • エポックごとの総報酬 = 1兆$QUBIC。
  • APY = (エポック収益 / 総ステーク量) × 調整係数(-qbondgetinfoperepoch <EPOCH>で確認)。
  • カスタムマイニングでは、XMR報酬が$QUBICのバーンに使用され、マイナーの収益を増加させます。

ホワイトペーパーの免責事項では、報酬は市場変動や規制リスクの影響を受ける可能性が記載されています。実際の報酬は、ネットワークの状態によって変動します。

報酬の確認方法(qubic-cliコマンド)

QubicのCLIツール(qubic-cli)を使用して、エポック報酬を確認・操作できます。主なコマンドは以下の通りです:

  • システム情報取得:
    • -getsysteminfo: 現在のエポック情報(初期ティック、ランダムマイニングシード、エポック番号)を表示。
  • QBondステーキング関連:
    • -qbondstake <MILLIONS_AMOUNT>: QUをステークし、MBNDトークンを取得(例: 1百万QU単位)。
    • -qbondgetinfoperepoch <EPOCH>: 指定エポックのステーカー数、総ステーク量、APYを表示。
    • -qbondtable: 各MBondのAPY情報をテーブル形式で表示。
  • Nostromo関連:
    • -nostromogetstats: SCの統計情報(総プールウェイト、エポック収益、登録数、プロジェクト数)を表示。
  • その他:
    • -getcomputorlist <OUTPUT_FILE_NAME>: 現在のエポックComputorsリストを取得(報酬分配の参考)。
    • -qutilgetfee: QUTILの手数料を表示(報酬計算に影響)。

例: エポック情報の取得

./qubic-cli -nodeip 127.0.0.1 -getsysteminfo

これらのコマンドは、ノードIPとポートを指定して実行します。詳細はqubic-cliのREADME.mdを参照してください。

注意点

  • リスク: Whitepaperの免責事項にある通り、報酬は保証されず、市場変動や規制リスクがあります。投資アドバイスではありません。
  • 更新: Qubicのネットワークは進化中です。最新情報はqubic.orgや公式Whitepaperを確認してください。エポック435(~2029年)までにマイナー報酬が尽きるリスクもあります。
  • テスト環境: -enabletestcontractsフラグでテストコントラクトを有効化可能(開発者向け)。

参考資料

tag/エポック報酬.1765015474.txt.gz · 最終更新: by d.azuma