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オラクル

Qubic オラクル (Oracle) の仕組みと重要性

 Qubic におけるオラクルは、ブロックチェーンの「目」と「耳」の役割を果たします。

 これにより、スマートコントラクトは現実世界のイベント(価格変動、スポーツの結果、気象データなど)に反応して自動実行することが可能になります。


1. Qubic オラクルの 3 層構造

 Qubic のオラクルシステムは、信頼性と効率を最大化するために以下の 3 つのレイヤーで構成されています。

  • Qubic コアノード (Core Nodes):
    • スマートコントラクトが実行される場所です。オラクルに対してデータを要求し、検証された結果を受け取ります。
  • オラクルマシン (Oracle Machines):
    • コアノードと外部世界を繋ぐミドルウェア層です。リクエストのルーティング、データの標準化、一時的なキャッシュ(保存)を担当します。
  • 外部オラクルサービス (External Services):
    • CoinGecko などの API プロバイダーです。実際の生データ(例:BTC の価格)を提供します。

2. データの検証プロセス (Quorum による合意)

 Qubic のオラクルが他のプロジェクトと異なる点は、676 台の Computor による厳格な検証プロセスにあります。

  • クエリ送信:
    • コントラクトが特定のデータを要求。
  • コミット (Commit):
    • Computor が取得したデータに対して「このデータが正しい」というハッシュを生成し、ネットワークに提出。
  • 公開 (Reveal):
    • クォーラム(451 台以上の合意)に達した場合のみ、データの内容が公開される。
  • 確定:
    • 検証済みのデータとしてオンチェーンに記録され、コントラクトが実行される。

 このプロセスにより、特定のプロバイダーやノードが不正なデータを流し込むリスクを極限まで抑えています。


3. 経済モデル:デフレを促進する手数料

 オラクルの利用には手数料が発生しますが、この設計も Qubic のトークノミクスにおいて重要な役割を担っています。

  • 手数料の焼却 (Burn):
    • オラクルへのクエリ手数料は、誰の報酬にもならず、永久にバーン(焼却)されます。
  • スパム防止:
    • 手数料を課すことで、ネットワークに対する無意味なデータ要求攻撃を防ぎます。

4. 主なユースケース

 オラクルが実装されることで、Qubic 上で以下のような高度なアプリケーションが構築可能になります。

分野 具体的な活用案
DeFi 正確な価格フィードによるレンディングや分散型取引所 (DEX)
予測市場 スポーツの結果や選挙結果に基づいた自動清算
保険 天候データ(台風や干ばつ)に基づいたパラメトリック保険の自動支払い
実物資産 (RWA) 不動産や金などの現実価格と連動したトークン管理

5. 現在の状況 (2026年1月21日 Ep.196 時点)

  • テストフェーズ:
    • 現在メインネットでの最終テスト段階にあります。
  • 直近の動向:
    • 2026年1月20日に、EFI(ファームウェア)レベルの安定性を確保するため、テスト期間の延長が発表されました1)
      • これは、長期的な信頼性を最優先する Qubic チームの「安定性重視」の姿勢を反映したものです。

関連項目

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