ユーザ用ツール

サイト用ツール


tag:ラグプル

ラグプル

ラグプル (Rug Pull) 解説

 ラグプルとは、直訳すると「足元の絨毯(ラグ Rug )を引き抜く(Pull)」という意味で、暗号資産プロジェクトの開発者や運営者が、流動性プールから資金を突然引き抜き、投資家を置き去りにして逃亡する詐欺行為を指します。


1. 一般的なラグプルの仕組み

 ラグプルは主に分散型取引所(DEX)の仕組みを悪用して行われます。

  • トークンの作成と宣伝:
    • 魅力的なプロジェクトを装い、独自のトークンを発行。SNS等で期待感を煽り、投資家を集める。
  • 流動性の供給:
    • 運営者がDEX(QSwap等)にトークンと対になる資産(QUBIC等)を供給し、売買可能な状態にする。
  • 出口戦略:
    • 投資家が買い支えてトークン価格が上昇し、プール内の対価資産(QUBIC等)が十分に貯まったところで、運営者が「流動性を一気に引き抜く」あるいは「大量のトークンを売却」する。
  • 崩壊:
    • 流動性が失われたトークンは売却不可能となり、価格はほぼゼロ(無価値)になる。

2. ラグプルの主な種類

種類 特徴
流動性引き抜き プール内の交換用資産をすべて持ち去る。最も一般的。
ダンプ (Dumping) 運営が保有する大量のトークンを市場に投げ売りする。
ハニーポット スマートコントラクトに制限をかけ、購入はできるが「売却できない」ようにする。

3. レッドフラグ:ラグプルを見分けるポイント

  • 流動性がロックされていない:
    • 運営者がいつでも流動性を引き出せる状態にある。
  • 特定のウォレットへの集中:
    • 供給量の大部分を運営者や特定の数名が保持している。
  • 匿名チーム:
    • 開発者の素性が不明で、責任の所在が曖昧。

4. 特殊なケース:「戦略的・防衛的ラグ」

 2026年1月の $GARTH 事件で見られたように、例外的に正当な理由で行われる「ラグ」も存在します。

  • 目的:
    • 「ハッカーへの現金化ルートの遮断」
  • 手法:
    • ハッカーが盗んだ大量のトークンを市場に投げ売る前に、運営が先んじて流動性を引き抜くことで、ハッカーの出口(換金先)を物理的に消滅させる。
  • 対応:
    • 悪意のラグと異なり、運営が「巻き込まれたユーザーへの返金」を約束し、新トークンへの移行(スナップショット)を前提とする場合、これはプロジェクト存続のための「焦土作戦」として機能します。

tag/ラグプル.txt · 最終更新: by d.azuma