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MSR

 MSR(Model-Specific Registers)のチューニングは、QubicやXMR(RandomXアルゴリズム等)のマイニングにおいて、CPUのキャッシュやプリフェッチの挙動を最適化し、ハッシュレートを向上させるために重要です。OS別の有効化・準備手順を解説します。Cf. Huge Pages

参考:MSR - XMRig

 MSR が有効になっていると、XMR マイニングの画面で以下のように表示されます。

🐧 Ubuntu での有効化手順

 Linux環境では、OSのカーネルモジュールとしてMSRを読み込み、マイニングソフトがアクセスできるように設定します。

1. 必須パッケージのインストール

 端末(ターミナル)を開き、以下のコマンドを実行して `msr-tools` をインストールします。

sudo apt update
sudo apt install msr-tools

2. MSRモジュールのロード

 以下のコマンドで、現在のセッションにMSRモジュールを読み込みます。

sudo modprobe msr

3. 再起動後もMSRモジュールを自動ロードさせる設定(推奨)

 PCを再起動するたびに手動でロードする手間を省くため、起動時に自動で読み込まれるように設定します。

echo "msr" | sudo tee -a /etc/modules

⚠️ 重要な注意事項(Linux)

  • Secure Boot(セキュアブート)の無効化: BIOS/UEFIでセキュアブートが「有効」になっていると、セキュリティ機能によりカーネル(マイニングソフト)からMSRへの書き込みがブロックされます。MSRを有効にするには、必ずBIOSからセキュアブートを「無効 (Disabled)」に設定してください。
  • sudoでの実行: MSRレジスタ(`/dev/cpu/*/msr`)に直接アクセスして書き換えるためには、必ず sudo(root権限)で実行する必要があります。

🪟 Windows 11 での有効化手順(実機未検証)

 Windowsでは通常、マイニングソフト自体(WinRing0ドライバなど)がM SRの書き換えを行います。ただし、Windows 11特有の強力なセキュリティ機能がそれをブロックしてしまうため、OS側の設定変更(セキュリティ機能の緩和)が必要です。

実機で未検証なので、自身で再検証された上で自己責任で適用してください。

1. コア分離(メモリ整合性)の無効化

 Windows 11のVBS(仮想化ベースのセキュリティ)機能は、MSRへの低レベルアクセスを遮断します。

  1. Windowsのスタートメニューから 「設定」「プライバシーとセキュリティ」「Windows セキュリティ」 を開きます。
  2. 「デバイス セキュリティ」 をクリックします。
  3. 「コア分離」 の項目にある 「コア分離の詳細」 をクリックします。
  4. 「メモリ整合性」 のスイッチを 「オフ」 に変更します。
  5. 変更を適用するために、PCを 再起動 します。

2. マイニングソフトを「管理者として実行」する

 MSRレジスタを書き換えるための専用ドライバをロード・実行するためには、管理者権限が必須です。

  1. マイニングソフト(`.exe` や `.bat`)を 右クリック し、「管理者として実行」 を選択して起動します。

⚠️ 重要な注意事項(Windows)

  • Hyper-V や WSL (Windows Subsystem for Linux) の影響:
    • 上記の「メモリ整合性」をオフにしても MSRの適用に失敗する場合、Windowsの仮想化機能(Hyper-Vや仮想マシンプラットフォーム)がバックグラウンドでCPUの特権アクセスを握ってしまっている可能性があります。
    • マイニング専用機として最大性能を出したい場合は、「Windows の機能の有効化または無効化」からこれらをオフにすることを検討してください。
  • 管理者権限の恒久化(オプション):
    • 毎回右クリックするのが手間な場合は、実行ファイルの「プロパティ」>「互換性」タブから「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れておくことをお勧めします。
tag/msr.txt · 最終更新: by d.azuma