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準備金

実行手数料の準備金(Execution Fee Reserve)

 Qubic ネットワークは、一般的な送金(トランザクション)においては手数料無料(フィーレス)ですが、スマートコントラクトを実行する際には計算リソース(C-ticks)を消費するため、その対価として「実行手数料」が必要になります。

 この実行手数料を管理・支払うための仕組みが「実行手数料の準備金(Contract Reserves)」です。

1. 準備金(リザーブ)の基本的な仕組み

 イーサリアムなどの従来型ブロックチェーンでは、ユーザーがトランザクションを実行するたびに自身のウォレットから直接ガス代を支払います。しかし、Qubic のスマートコントラクトQX (SC)QSwap (SC) など)では、アプローチが異なります。

  • コントラクト自身が手数料を保有する:
  • バーン(焼却)による支払い:
    • ユーザーがコントラクトを呼び出して計算処理が行われると、その実行コストに応じて、コントラクトの準備金からQUBICがネットワークからバーン(永久に消滅)されます。

2. 準備金はどのように補充されるのか?

 コントラクトが処理を行い続けるためには、準備金が枯渇しないように常に補充される必要があります。補充の方法は主に以下の2つのパターンがあります。

  • ユーザーの手数料支払いによる補充:
    • DEX などでユーザーが取引を行う際、少額のプラットフォーム手数料が徴収されます。この手数料の一部または全部が、コントラクトの準備金プールへと送られ、将来の実行手数料として蓄えられます。
  • 株主(Shareholders)や運営による補充:
    • コントラクトの所有者や株主が、サービスを維持するために自らの資金(QUBIC)を準備金としてデポジット(預け入れ)する場合があります。

3. エコシステム(トークノミクス)への影響

 この「実行手数料と準備金」のシステムは、Qubic のトークノミクスにおいて極めて重要な役割を果たしています。

  • 強力なデフレメカニズム:
    • 準備金から支払われる実行手数料は、マイナー(コンピュター)に支払われるのではなく、すべてバーン(焼却)されます。
    • ネットワークの利用が活発になればなるほど、流通している QUBIC の総量が減少し、トークンの希少性が高まる(デフレ圧力がかかる)ように設計されています。
  • スパム攻撃の防止:
    • 無意味な計算を大量に実行させてネットワークをダウンさせようとする悪意のある攻撃(DDoS攻撃など)を防ぐためのコストの壁として機能します。

4. 準備金データの確認方法

 各スマートコントラクトが現在どれくらいの準備金を保有しているか(枯渇のリスクがないか、どれくらいバーンされているか)は、ネットワークの透明性を担保する上で重要です。

  • Qfront などのエクスプローラー:
    • QFront のような分析ダッシュボードには、新たに 「🏦 コントラクト準備金 (Reserves)」 を監視する機能が実装されています。
    • これにより、投資家やユーザーはライブデータを通じて各コントラクトの健全性をいつでも確認することができます。

💡 まとめ

 Qubicの実行手数料の準備金は、「ユーザー体験(基本手数料無料)」と「ネットワークの維持(スパム防止・デフレ化)」を両立させるための、Qubic 独自のスマートで効率的なアーキテクチャです。

tag/準備金.txt · 最終更新: by d.azuma