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Uniswap V2
Uniswap V2 とは?
Uniswap V2 は、2020年5月にリリースされたイーサリアム上の完全分散型取引所(DEX)の第2世代プロトコルです。 Uniswap V1 の制限(ETH とのペアしか作れなかった)を大幅に改善し、任意の ERC-20 トークン同士の直接スワップを可能にしたことで、DeFi の爆発的な成長を支えた歴史的プロトコルです。
主な改良点(V1 からの変更)
| 項目 | Uniswap V1 | Uniswap V2 |
|---|---|---|
| 取引ペア | ETH のみ | 任意の ERC-20 同士(例:USDC/DAI、WBTC/USDT) |
| 価格オラクル | 単純な現在価格 | 時間加重平均価格(TWAP)オラクル搭載 |
| フラッシュスワップ | 不可 | 可能(フラッシュローンと同等の機能) |
| トークン種別 | ERC-20 のみ | ERC-20 + ETH(ラップされたETHも扱える) |
| 手数料 | 0.3%(LPに100%) | 0.3%(うち0.05%をプロトコル手数料に設定可能) |
| 流動性トークン | 焼却不可 | 焼却可能(NFTとして移行可能に) |
基本的な仕組み(AMM)
Uniswap V2 は Constant Product Market Maker(定数積モデル) を採用しています。
- 数式:
x × y = k(x, y は各トークンのリザーブ量、k は不変) - 価格は2つのトークンの比率で自動決定
- 大きな取引ほどスリッページが発生
主要機能詳細
- 任意トークンペアの作成
誰でも新しいペア(プール)を初期化可能。初期流動性を提供すれば即取引開始。
- 時間加重平均価格(TWAP)オラクル
直近の価格ではなく、一定期間の平均価格を提供 → Chainlink などの外部オラクルが登場するまでの事実上の標準オラクルに。
- フラッシュスワップ(Flash Swap)
先にトークンを引き出して任意の処理を行い、同じトランザクション内で返済すれば手数料0.3%のみで借りられる → アービトラージや清算ボットの基盤に。
- プロトコル手数料スイッチ
将来ガバナンスで0.05%の手数料をオンにできる仕組み(2025年現在もまだオフのまま)。
代表的な利用事例
- USDC ↔ DAI などのステーブルコインスワップ
- WBTC ↔ renBTC などのアービトラージ
- フラッシュスワップを使った清算(Aave / Compound)
- Curve や SushiSwap などのフォークの基礎技術として利用
現在の状況(2025年12月時点)
- Uniswap V3 / V4 が主流になった後も、シンプルでガス代が安価なため依然として多くの流動性が残っている
- 一部の古いプロジェクトやガス最適化を重視するユーザーが好んで使用
- フォーク版(SushiSwap、PancakeSwap V2、QuickSwapなど)がBSC・Polygonなどで稼働中
利益(手数料)の仕組み
Uniswap V2 では、すべての取引に対して 0.30%(300bps) の手数料が発生します。 この手数料は以下の通り配分されます(2025年12月現在も変更なし):
| 配分先 | 割合 | 備考 |
|---|---|---|
| 流動性提供者(LP) | 0.30% | 100% がプールに蓄積され、LP が比例配分で取得可能 |
| プロトコル手数料 | 0.00% | 現在は OFF(ガバナンスで最大 0.05% まで ON にできるスイッチあり) |
| Uniswap チーム/財団 | 0.00% | V2 ではチームに直接入る手数料は一切なし |
つまり、現状では 取引手数料の 100% が流動性提供者(LP)に還元される構造です。
LP(流動性提供者)の実際の利益の流れ
ユーザーがスワップを実行 → 0.30% の手数料が発生 手数料は「売った側のトークン」でプールに直接追加される プールの総供給量(LPトークン総量)は変わらないため、1 LPトークンあたりの価値が徐々に上昇 LP はいつでも自分のシェアを撤退(Remove Liquidity)して、元本+蓄積された手数料を受け取れる 手数料収入は「取引量 × 自分の流動性シェア」で決まる